入院中の子どもと家族のQOL向上のために

inoueDr 当院では、一昨年から日本レスキュー協会によるドッグセラピーを試験的に導入し、昨年度からは2ヶ月に1回の定期訪問を開始しました。協会は、獣医師・ハンドラーを講師とした勉強会を開催し、感染対策、安全面等に関する私達の細かな要望を取り入れ、小児がん病棟内での活動にまで展開してくれています。まだ数回の活動ですが、子どもと家族の緊張感の緩和、不安やストレスの軽減、そして、闘病意欲の向上など、医療スタッフではもたらすことのできない、期待以上の効果をあげています。そして、もっと訪問してほしいという要望が多く寄せられています。ドッグセラピー活動の充実は、入院中のより多くの子どもと家族のQOL向上に直結するものと確信しております。

地方独立行政法人
大阪府立病院機構
大阪母子医療センター
小児がんセンター長
井上 雅美

  1. 【大阪母子医療センター/QOL(生活の質)サポートチーム】
    医師:井上雅美 澤田明久 平山哲
    看護師:福地明子、井上都、川口めぐみ、真砂加奈、迫真由美
    薬剤師:藤川郁世、小森桂子
    ホスピタルプレイ士:後藤真千子
    心理士:堀上瑞恵、山本悦代

    QOLmember

  2. 【獣医師】佐伯潤氏/(公)大阪府獣医師会 会長(人畜共通感染症の専門)

    佐伯先生●主な業績(論文、著書など)
    ・The detection of toxigenic Corynebacterium ulcerans
    from cats with nasal inflammation in Japan.
    Saeki J, Katsukawa C, Matsubayashi M, Nakanishi H,
    Furuya M, Tani H, Sasai K.
    Epidemiol Infect. Jan 12:1-6(2015) など


    ●主な学会発表・講演
    ・第75回日本公衆衛生学会総会
    「自然災害と動物由来感染症」
    日本公衆衛生学雑誌,63,10:116-117(2016) など

  3.  【日本レスキュー協会】
    理事長:吉永和正(災害医療専門医師)
    セラピードッグスタッフ:今井雅子、赤木亜規子、南園彩子、岩谷美樹

日本レスキュー協会・セラピードッグの衛生管理について

eiseikanri

闘病中で免疫力の低い子どもたちの安全を守るため、感染症予防対策として、大阪母子医療センターを訪問している3頭(にこり/皆輪/海音)につきましては、かかりつけの動物病院の獣医師をはじめ、大阪府獣医師会会長・佐伯潤先生のアドバイスにより下記の検査を実施しております。

【腸内検査】…サルモネラ菌(陰性)・カンピロバクター(陰性)
【口腔検査】…パスツレラ菌(陽性)→抗菌薬の投与済み

パスツレラ菌につきましては、当協会の3頭とも陽性の結果を受けて、抗菌薬を投与しておりますが、この菌は犬の口の中に常在している菌であり、一時的に除菌できたとしてもまた復活すると言われています。
その事をご理解いただいた上で、子どもたちにはセラピードッグと触れ合う前後の手洗い・消毒、触れた手を目元や口元に持っていかない事を徹底して頂いております。
また、口の周りを舐めさせないなど、当協会としても細心の注意を払い、活動しております。

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