(対象と方法)
対象は七山病院に入院中の脳血管性痴呆患者10名(男6名,女4名,平均年齢73.8歳)である.脳血管性痴呆の診断基準はDSM-_に従い,痴呆の重症度はCDRによった.患者及び患者の家族に対してセラピーについての説明を行い同意を得た.これらの患者を5名1グループとして12週間に渡り週1回30分間,日本レスキュー協会で高度な訓練を受けたセラピードッグによるセラピーを行った(期間は平成13年6月から8月で,セラピーには5歳の雌のゴールデンレトリバーを用いた).セラピーの内容は,日時の確認・名札作り,キャッチボール,エサやりを固定のプログラムとし,残りの時間を全員で行うことができ,個人が楽しめるプログラムで構成した.セラピー開始時と8週後,12週後に,Mini-mental
State Examination(MMSE),GBSスケール(痴呆症状評価尺度)を実施した.尚,セラピー期間は原則として薬物の変更は行わないこととした.