【平成30年7月豪雨災害活動報告14】災害救助犬4回目活動報告

災害救助犬による緊急対応態勢は解除していますが、8月20日、広島県安芸郡坂町小屋浦地区に向けて災害救助犬2頭「HOPE」「J」隊員2名が4回目となる再出動をしました。
(今回も「救犬ジャパン」との合同チームにて捜索を行いました。

発災から1ヶ月以上が経ち、前回の捜索も非常に厳しい状況でしたが、現在も現場で安否不明者捜索中の広島県警から救助犬への強い要望があり今回出動を決定しました。

 発災当初、土砂に埋もれ見えなくなっていた橋や川や道路は、土砂や流木が随分と撤去されていました。そのような現場を踏査し、元の状況を知れば知るほど、災害の悲惨さと恐ろしさを改めて感じさせられました。
広島県警による要請は、20日の夕方と21日の早朝の捜索をもって終了しました。
 大変厳しい状況でしたが、犬たちの素直な反応は捜索の一つの手段として、有効な場合があります。
 今回の捜索においても僅かではありますが、犬が気にする箇所があり、その反応を県警に状況を含めて全て報告し、救助活動の一助として、犬たちの反応を活用して貰っています。

またこのような実働と併せて、これまでの活動結果を精査しています。
 私たちが活動した現場において、公的救助機関が把握している救助犬の反応箇所と安否不明者の発見箇所が合致(ほぼピンポイント)しているものは、現時点で複数箇所あり、更なる情報を収集しています。
このように反応をお伝えして終わりではなく、結果がどうであったかということを細かく調査しておくことが今後の為にも重要です。

私たちは、今回の出動を通して多くの学びを得ることができました。救助犬に対する評価が少しずつ上がってきているという実感、協定があっても要請までに時間を要してしまうという課題など、評価出来る点および課題を整理し、また一歩ずつ前に進んでいけるように取り組んでいきます。
今回の災害対応に対し、ご支援や応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

犬も隊員も怪我や病気になることなく、活動をおえています。

今後とも犬と人が共存出来るより良い社会の実現に向けて、精一杯活動に努めていきますので、応援宜しくお願いします。

これからも、私たちにできることを被災地の為に努めてまいりますので、今後共日本レスキュー協会をどうぞよろしくお願い致します。

 

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