【落成式典】佐賀県支部「MORE WAN」&大町災害支援拠点「soleil」

~【落成式典】佐賀県支部「MORE WAN」&大町災害支援拠点「soleil」~

4月23日、佐賀県支部大町拠点「MORE WAN」と大町災害支援拠点「soleil」の落成式典を実施致しました。

式典では、佐賀県知事をはじめ国会議員や獣医師会、企業、行政、CSO、警察、消防等、多くの方々にお越し頂き、激励と期待のお言葉を頂きました。この拠点の立ち上げにご尽力頂きました皆様に改めて御礼申し上げます。

 

 

また本来であれば、日ごろより支えて頂いている多くの方々にご来協頂きたいところではございましたが、コロナ禍ということもありお招きすることができませんでした。ふるさと納税をはじめ、拠点建設資金にご協力頂きました皆様、心より御礼申し上げます。

(大町災害支援拠点「soleil」は、災害救助犬「太陽」が由来となりつけて頂きました。フランス語で「太陽」という意味です。)

佐賀新聞

読売新聞:https://www.yomiuri.co.jp/local/saga/news/20220423-OYTNT50142/

西日本新聞:https://www.nishinippon.co.jp/item/n/912670/

佐賀県支部大町拠点の始まりは、2016年の熊本地震まで遡ります。この時、全国各地から救助犬団体が駆けつけましたが、上手く運用されず多くの課題を残しました。

 

この震災を機に、当初は九州で災害救助犬を普及させるために始めたプロジェクト。2018年に佐賀県CSO誘致第7号として進出し、新たに活用が可能となった「ふるさと納税」による支援を主として、育成拠点の立ち上げ資金を集め始めました。

そんな中、佐賀県を襲った「令和元年九州北部豪雨災害」。

幸い災害救助犬の出動はありませんでしたが、多くの家屋が水に浸かり避難を余儀なくされました。この想定外の災害に、被災地では行政で抱えきれない課題が浮き彫りとなり、県内外の災害支援団体が活動しました。

日本レスキュー協会は、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)の事務局として情報共有会議を運営し、被災地のニーズと支援団体のシーズのマッチングを行うとともに、被災ペットの支援活動に従事しました。

そしてその時に支援したのが大町町の避難所でした。犬猫と共に避難所に入れず、玄関先でパイプ椅子に座り身を寄せていた2組の被災者。私たちは、少しでも雨風をしのぎプライベートを守れるように、キャンピングカーを貸与し、見守り活動を行いました。

この活動をきっかけに行政と繋がりが出来、またペットの受け入れ問題が如何に複雑であるか、官民ともに知ることができました。

2018年からずっと続けてきた拠点の土地探しは、一筋縄ではいかず不安になるときもありました。それでも多くの方が諦めずに支えて頂き、そして2020年ようやく人と犬の共生拠点として最適な土地が見つかりました。敷地面積は約1万坪です。

その場所は、偶然にも2019年に支援した大町町。

話はすぐに進み、2020年10月23日、進出協定を締結することができました。

ようやく土地が決まり、これから順風満帆に進むと思った矢先、コロナによるウッドショックによって木材価格が激しく高騰。財源が足りず、犬たちの為に思い描いていた拠点が実現できないかもしれない、と張りつめた日々を送ることもありました。

更に2021年8月には、再び豪雨災害に見舞われ、2年前にリフォームしたばかりの多くの住宅が再び被害に遭い、多くの被災者が落胆し精神的負担を抱えていました。

 

私たちは、これまで培った「繋がり」を活かして、ペットを飼育している世帯へ直接物資を届けて回りました。1軒1軒聞き取りをしながら、時にはお散歩の支援も行い、約3か月間、被災地に寄り添い活動を続けました。

そして2022年2月1日、待ちに待った建物が完成しました。

 

しかし、ドッグランや瓦礫施設、道路の拡張等、多くの工事がこれからです。

財源の確保に頭を悩ませることも多いですが、6年間を通して本当にたくさんの方に出会い、この出会いは財産となりました。「様々な人と繋がり、ビジョンをぶらさず、真摯に活動に取り組めば必ず道は開けてくる」、そう確信させてくれるようになりました。

そしていつしか犬だけでなく、災害支援に特化した広域に寄与できる施設へと発展を遂げ、多くの方が期待を寄せ、この拠点が一つのモデルになるという未来を描いています。もしかしたら時間はかかるかもしれませんが、必ず皆様のご期待に応えられる拠点を構えます。

  

「佐賀県に日本レスキュー協会が来てくれてよかった」

最近は、このような嬉しいお言葉をかけてくれる方もいらっしゃいます。この拠点や佐賀での活動が、人と動物の共生と災害に強い地域づくりを実現できるように、これからも活動して参ります。

今後とも応援宜しくお願い致します。

■建設基金のお願い

https://www.japan-rescue.com/wan-for-all-all-for-wan-fund/

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