【2019年10月台風19号被災地支援】災害救助犬・被災ペット支援活動報告②

10月15日『台風19号被災地支援対応』

【被災ペット支援】

長野県で被災したペットと飼い主さんへの支援活動を継続して行ないました。
水が引き、避難されていた方が自宅に戻る動きの中で、各地で閉鎖された避難所が多くありました。この日に訪問した避難所では、一般避難者とは別の一室で、ペットと飼い主さんが一緒に過ごすことができていました。

避難時には、この「同伴避難」ができるということが一番理想的だと考えています。
もちろん、アレルギーなどの問題がありますので、一般の避難者の方との住み分けがされることも大切です。
同伴避難が認められない場合、ペットと離れたくないからと「避難しない」という選択をされる飼い主さんがおられることも事実です。

長野県庁の方とお話しする時間をいただいた際に、県としても上記のような考えのもと、関係各所と連携しながら、支援等の対応にあたられるとの回答をいただきました。

また、この日は長野県動物愛護会の方とお話しすることができました。
発災直後から避難所での支援を開始されており、私たちがこれまで調査した避難所の情報や、今後必要とされるであろう対応について共有させていただきました。
地元で活動されている方にお繋ぎすることができ、一安心です。

 

今後、ペット同伴可の避難所や、ペット可の仮設住宅及び仮住まいといったニーズは継続して上がってくると考えられます。

そしてこれらは、これから起こるかもしれない災害においても、必ず必要とされることです。
また、飼い主さんが日ごろから災害に備えておくということもとても大切です。
平時からの備えとして、私たちにできることを継続していきます。

ご支援をよろしくお願いいたします。

【災害救助犬】

前日に引き続き福島県内にて被災ペットのニーズ調査を実施しました。
郡山市役所の聞き取りでは、19箇所の全ての避難所のおいて、現時点ではペットの受け入れは行っていないとのことでした。ですが、細かな避難所の情報は把握できていない様子でしたので、一箇所ずつ聞き取り調査を行いました。
その中で、安積総合学習センターの避難所において、1組の方がいらっしゃることが分かり、物資や環境改善の要望がないか、確認致しました。幸い、十分に準備をされていて、ケージに入れて、ロビーで過ごされていました。
今回のこの調査では、「ペットと共に避難しに来られた方はいたけれど、受け入れを断ったら帰られました」と、現代社会を象徴する課題にも直面致しました。断られ帰られた方とペットの心情を察すると、その後どうされたのか、今、どのような暮らしをされているのかを思うと、残念でなりません。

避難所の事情もあると思いますが、災害時はペットと同行避難することが環境省からも推奨されています。また行政と獣医師会が連携していることも多く、もし、困った時は勇気を持って声をあげて頂きたいと思います。そういう隠れたニーズを拾うことが出来れば、私たちに出来ることも広がっていきます。

また、行方不明者はまだ各地でいらっしゃいますが、現場で活動されている救助隊の判断では災害救助犬の要請はなく、福島で待機していた隊員2名災害救助犬2頭は、本部へ帰協することを決めました。
長野県内では、本日も引き続き被災ペットの支援活動を継続しています。
今後も当団体に出来ることを精一杯努めて参ります。
引き続きご支援宜しくお願い致します。

 

寄 付・募金

 

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