兵庫県西宮市消防局特別高度救助隊 × 災害救助犬

兵庫県西宮市消防局特別高度救助隊 × 災害救助犬」

1/15(水)および2/12(水)、西宮市消防局特別高度救助隊の方々と山岳での行方不明者救助活動を想定した連携訓練を実施致しました。また、今回の訓練では日頃より連携している「救犬ジャパン」の皆様にも協力して頂き、他の救助犬団体との連携の強化を図りました。当日は、ラブラドール・レトリバー「ホープ(7歳)」と「太陽(2歳)」(日本レスキュー協会)、「金蔵」「クルー」「スマイル」(救犬ジャパン)が参加しました。

   

訓練では、リードを外し遭難者から浮遊しているにおいを追う方法(エアセント)だけでなく、リードを付けた状態で地面や草木に落ちている指示されたにおいを追う方法(トレーリング)を取り入れ、これらの犬を活用しながら効率的な捜索連携方法を模索しました。

また今回訓練で使用した山は、これまで実際に行方不明案件がいくつもあり、また、より実動に近づける為、救助隊もハンドラーも要救助者の場所を知らされなかった為、不安や迷いという人の精神面や判断力も試される訓練内容となりました。試行錯誤を繰り返しながら、昨年開催した山岳セミナーで学んだ知識や経験は、今回の訓練に生かされ、犬達の身体能力を活かし少しずつ捜索範囲を狭めながら、約400m離れた要救助者を発見することが出来ました。

訓練を通して、救助犬のメリットとデメリットをより一層理解して頂く事が出来、訓練後には、救助犬の活動に関する資料を救助隊の方が自ら作成して頂き、ソフト面の充実を実感し、大変嬉しく思いました。このような訓練機会を設けて頂いた西宮市消防局特別高度救助隊の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

「救助隊と救助犬が協働し、助けられる命を守れる社会」

この社会の実現の為に、まずは兵庫県内において運用を標準化させる為、多くの救助隊の方々のお力添えを頂きながら制度作りに努めていきたいと思います。

 

救助犬は万能ではありませんが、人命救助の一つの手段として行方不明者の捜索にお役に立てることは間違いありません。日本でもこの素晴らしい能力を持つ犬たちが1頭でも多く活躍出来るように、日々育成に励むとともに、救助隊の方々と如何に連携していくか模索し続け、救助犬を含めた新しい救助体制が日本全国に広まっていくことを望んでいます。

今後とも応援宜しくお願い致します。

寄付・募金

 

このページの先頭へ