【佐賀県支部】休眠預金を活用した新たな災害支援事業を開始しました

 【休眠預金を活用した新たな災害支援事業を開始しました】
~ペット飼養世帯の避難環境整備と防災力の向上を目指して~

 日本レスキュー協会は、一般社団法人佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が実施する休眠預金等活用事業に採択され、この度、佐賀県・福岡県を対象地域とした新たな災害支援事業を開始いたしました。
 「災害時要配慮者支援と防災減災の仕組みの強化」を目指し、特にペット飼養世帯(飼い主さんとペットたち)の安心安全につながる避難所の拡大と充実のための活動を実施します。

※休眠預金等活用の詳細はこちら→休眠預金活用とは | 休眠預金活用プラットフォーム

 本事業では、災害時に避難所の利用が困難になりがちな要配慮者(ペット飼養世帯など)を支援し、人と動物の双方が安心して避難生活を送れる体制の構築を目的としています。能登半島地震など、過去の災害ではペット同伴避難所の不足が深刻な課題となりました。こうした現状をふまえ、以下の取り組みを進めてまいります。


 
主な取り組み内容

  1. ペット同伴可能な避難所の整備とモデル化
     事前に避難所を指定し、適切な設備や基準を整備。ペットと飼い主が共に安心して避難生活を送れる環境を構築します。
  2. 避難所ルールの策定
     衛生管理や共生のルールづくりを、行政・避難所関係者・地域住民と協働して進め、誰もが安心できる避難所運営を目指します。
  3. 専門的支援体制の構築
     福岡県獣医師会などと連携し、獣医師や避難所関係者に向けた研修を実施。被災者への身体的・精神的支援の強化と、在宅避難者への支援体制の整備も図ります。
  4. 官民および関係機関の連携強化
     行政、社会福祉協議会、NPOに加え、企業も災害支援の担い手として連携し、資源・人材・ノウハウの補完を図ります。


企業との協働による幅広い災害支援体制の強化

 本事業では、ペット関連企業や災害支援実績のある企業等と連携し、企業が持つ専門的なノウハウや資源を災害対策・被災地支援活動に活かす体制強化を図ります。
 また、参画企業には事業終了後も、これらの設備・備蓄・システムの管理や更新を主導し、支援の継続性を担保することを要請。これにより、企業が災害発生時に「被災地支援の担い手」として迅速に連携できる関係性が構築されることを期待しています。

今後に向けて

 本事業を通じて、ペット飼養世帯にとって避難しやすい環境が整備されることで、災害時の不安軽減と地域の防災力向上が期待されます。また、構築されたモデルケースは他地域への展開も視野に入れており、全国的な災害支援体制の強化にも寄与してまいります。

 今後も当協会は、「人と動物が共に安心して避難できる社会」の実現を目指し、地域や関係団体の皆さまと協力しながら活動を進めてまいります。

リンク

【休眠預金事業】企業を担い手に加えた4者連携災害支援体制構築事業 | 佐賀災害支援プラットフォーム【公式】

休眠預金等活用の詳細はこちら→休眠預金活用とは | 休眠預金活用プラットフォーム

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